介護施設専門の設計士になるつもりが介護士に

建築関係の仕事から介護職に転職

私は、建築業界から介護の世界に入ったという30代の男性です。建築設計事務所には、5年間勤めていました。その後、大手の介護会社に入り、訪問介護の現場で働いていましたが、エリアマネージャーになり、監査対策などの事務作業が多くなりました。そのため現場に戻りたいと考えて、特別養護老人ホームにまた転職しました。男性スタッフが少ないため、入浴介護の日々です。

建築関係の仕事も好きだった

建築設計事務所で設計の仕事をしていたころは、デスクワークですが朝8時から終電を逃すまで毎日働き詰めでした。とても好きな仕事だったので、辛いと感じたことはありませんでした。独身時代だったので、ワークスタイルにもむとんちゃくでした。

病院と老人ホームの設計を手がけたことがきっかけに

そんなとき、病院と特別養護老人ホームの設計を担当したのです。病院のことについて、介護について学びました。現場へ足を運んで実際に介護をする様子なども、見せてもらいましたし、体験もしました。そして、これからの社会は高齢化が進み、介護の需要は大変多くなると感じました。最初、少し介護を経験して介護施設専門の設計士になろうと思っていたのですが、現場で体験しているうちに、ハマりました。

管理職になったけれど現場に戻りたくて

まず、介護の勉強を兼ねてホームヘルパー2級を取得しました。初めは訪問介護でした。自転車に乗って利用者のご自宅を訪問し、お風呂へいれるのが仕事でした。慣れないこともあり、食事を作ったり洗濯したりといった家事の介護はあまりしませんでした。それからしばらくして、訪問介護事業所の管理者に任命され、自分で介護に行くこともときにはありましたが、ヘルパーさんたちの介護記録、帳票を整理したり、月初に介護保険給付費請求事務をしたりという仕事がメインになってきました。設計事務所勤務で事務になれていたのでさほど大変ではありませんでしたが、事務所のみんなが介護に対して熱い思いをもって働いているのを見ているうち、自分も現場に戻りたいと思い、再び転職しました。

体力的には大変だけれどストレスは減った

私の場合、転職のきっかけは、どちらもデスクワークかそうでないかです。介護職の体力勝負なところは、確かに大変です。年齢を重ねるにつれ腰が痛くなってきました。自分の体をメンテナンスするにも費用がかかります。入浴介護をしたあとはぐったりします。それでも、パソコンを眺める時間が前職よりは減り、体を動かしている時間が長くなりました。精神面、健康面では非常に良いのではないかと思います。お年寄りの方と屈託なくお話しできるのはすごくリラックスできます。

給料は安く大変だけれどやりがいはたっぷり

介護職は、まだまだ社会的評価が低いのか、働きと給与面が合わない感じは否めません。しかし、やりがいは感じます。介護に無駄なことは何もありません。社会人としての経験が、どんなことであろうと介護に生きます。どんな辛いことがあったとしても、人生の先輩であるお年寄りの方の器は大きく、どんなことでも受け止めてくれます。何も心配することはありません。ぜひ介護の世界に勇気をもって、入ってきてほしいです。